タンパク質とは、ヒトの体の中で水の次に多く存在している物質で、体内の15~20%を占めています。最も多い水の割合は約60%ですのでそれを除いた約40%を全体とすると半分近くがタンパク質ということになります(図1)。
その役割は、筋肉や髪の毛など体を作る機能や体の代謝の調節、血液など体液として栄養の輸送、体を守る抗体など多岐にわたります。人の体の中だけでもその数は、10万種類を超えると言われています。
コラーゲン、インスリン、ヘモグロビンなどは耳にしたことがある人も多いと思いますが、これらも全てタンパク質の一種です。
蛍の発光などもタンパク質の機能によるものです。
タンパク質はアミノ酸が鎖状に連結し、それらがくっついたり折り畳まれたりすることによって形作っています。ヒトの体でタンパク質の合成に使われるアミノ酸は20種類で、これらの組み合わせによってさまざまなタンパク質を作っています。